ナレッジナビゲータ(過去記事)も,すべての操作は声で行っていた。どんな言葉も画面上のフィルはしっかりと受け取り,そして音声と,必要であれば画像と動画とで答えてくれた。いまは物笑いの種でも,歩き始めの一歩を踏み出さなければ,絶対にあしたはやって来ない。
quote:わたしは息子にマイクロソフト・ワードのいかした音声認識機能を披露しようと,ノートパソコンを開いた。だが,わたしのノートパソコンの安いマイクは音声認識にはまったく役に立たず,破滅的な結末となった。実際に起きたことを書くと,わたしは「Testing speech recognition」(音声認識を試す)と云ったのに,ワードの文書には「Resting white house Santa Ana.」(ホワイトハウス,サンタ・アナ,休む)と書き込まれた。わたしの息子は大爆笑していた。
マウスとキーボードと云う入力デバイスがいつから使われているかと云うと,マウスは1968年,ダグ・エンゲルバート氏が発表してから徐々に使われるようになり(スタンフォード大学のページ),キーボードはその起源をタイプライタとすると,1873年にクリストファー・ショールズ氏が初めてタイプライタを売り出したときにまでさかのぼると云う。パソコンはマウスとキーボードで操作するもので,それは変わらないと云ったのはアップルのスティーブ・ジョブズだが,確かにほかのデバイスを使って操作している姿は想像するのが難しい。だが,どうしても次の入力デバイスに憧れを抱いてしまうものだ。
当然それは,音声認識になる。わたしの手持ちのデバイスでは,ノキアの携帯電話が音声認識を行う。まぁボタンを押しながら登録しておいた単語をしゃべると,特定の電話番号に電話をかけてくれるだけで,自分で登録しておいた単語だしあまり汎用性はない。まぁそれでも,わたしはハキハキものをしゃべる人間ではないので,そんな人間でも問題なく使えていると云うことは,それなりの認識力があるということだろうけど。マックOS X 10.4(タイガー)では,英語でだけど音声操作がちょっとだけ進化している。「システム環境設定」の「スピーチ」で行えるが,きちんと入力デバイスがあれば,少しだけ使える。と云っても,日本人にはソフトの起動と切り替えぐらいなんだけど。それでも,ちょっとずつだけど進んでいるのは実感できる。本当に声だけですべての操作ができるのは,いつ,だろうか,と夢みることを楽しませてくれる。
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